1990年9月、桑田佳祐が初めて映画監督に挑戦した作品公開の1週前にリリースされたサントラ盤でサザンとしては10thアルバムになります。全11曲中、3.忘れられた Big Wave、10.愛は花のように (Olé!)の2曲は"Southern All Stars"にも収録。面白いのは4.美しい砂のテーマのようにサザンのメンバーが全く参加しない曲もあるため名義がSOUTHERN ALL STARS and ALL STARSとなっていること。そういう所はキチンとしてます。7月の先行シングル6.真夏の果実を始め非シングルながら人気の高い2.希望の轍など名曲満載の結果オリコンで年間2位、歴代サントラ盤2位、歴代日本映画音楽1位という記録を打ち立てました。映画の方は賛否両論だったようで北野武には"音楽100点、映画0点"とまで酷評されたとか。たけしサンに言われたのは撮り方についてですが、他にも当時から25年前の1965年という時代考証が若者にはピンとこなくて焦点がぼやけた所があったのでしょう。そんな訳で中古CDが投げ売り状態の音楽は100点、映画DVDはちょっとプレミア物な"稲村ジェーン"でした。