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Set the World on Fire / GIOELI-CASTRONOVO
火薬バカ一代 ★★★ (2025-07-22 00:02:03)
歌うドラマーとして活躍するディーン・カストロノヴォと、数多くのバンド/プロジェクト/アーティストに自慢の喉を提供し続けるジョニー・ジョエリ。HARDLINE時代の僚友でもある二人がFRONTIERS RECORDSの仲介を経て立ち上げたプロジェクト、GIOELI-CASTRONOVOが’18年に発表した1stアルバム。
プロデューサーは、これまたご両人とは何度も仕事をした仲であるイタリアのメロハー請負人アレッサンドロ・デル・ヴェッキオで、ピート・アルペンボルグら腕利きのソングライター陣が曲作りに協力…と、もはやFRONTIERS RECORDS関連のプロジェクトについて感想を書く時に何度言及したか定かじゃないぐらいお馴染みのバックアップ体制が取られているので、そりゃ勿論完成度の高さは盤石ですよ、ハイ。(というこれまたお馴染みの誉め言葉)
歌の上手さに関しては今更言うまでもないことですが、両者とも声質に大きな差異があるわけではないため、ツインVo体制の効果が然程劇的ではない点が若干勿体ないところではありつつ、哀愁を纏ってアグレッシブに駆け抜けるOPナンバー①、二人の熱唱が曲展開をエモーショナルに盛り上げる②、本編のリーダー・トラックたるお約束のバラード③…と、歌ウマ2人が優れた楽曲を歌うことによってもたらされる安定感と安心感はやはり抜群。個人的には甘酸っぱい哀愁漂わす⑥(LADY ANTEBELLUMのカヴァー)から、「サビメロの展開がジム・ピートリックっぽいなーと思ってクレジット見たらやっぱりジム先生作曲だった!」となる爽快ロック・チューン⑦への流れにテンション上がりまくりでしたよ。
こちとら2作目を期待せずにはいられないのですが、未だ音沙汰なしってことはスケジュール的に難しいんでしょうかね。
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