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今週のアルバム10選
失恋船長 (2025-09-23 09:00:25)
『血塗られた暗黒ドゥーム』


①Blood Farmers - BLOOD FARMERS
初期サバスからの影響は少ない人生
それでも世間に蔓延るメディア情報をパクり倒すだけの
永遠のニワカよりはマシだ
あいつ等はサバス最高
オジーは別格だとか比較対象がない
知らないのだから仕方ないのだが
サバス最高とオジーは別格だで予防線を張る
本当にサバスが好きならば同じような音楽を探すだろうよ
と大嘘をこきまくる世代は高齢者ばかりというのが嘆かわしい
このバンド90年代にデビューしているのだが
ヘアメタルへのアンチテーゼ
シアトル勢とは違うアプローチで血なまぐさいサウンドを構築
コンセプトであるホラー映画を題材に徹底した世界観を貫いた
今聞いても古さを感じさせないのがドゥームというジャンルの魅力






②Atomic Rooster ー Death Walks Behind You
ベースのいないトリオ編成
低音という点では若干弱いのだが
鍵盤走者が狂おしいほどの旋律を奏で独自性を確立
ギターとヴォーカルを担当するジョン・カンは癖のない歌声なので聴きやすい
ドラムも巧者でリズムを一手に引き受けバンドサウンドを支える
サバスとは違うアプローチで暗黒面をフォローした
ジャケットの裏表のアイデアも魅入られる
1970年リリースの作品なのだがジャンル的に古さは皆無
ありきたりな音楽に飽きたならば是非ともトライしてほしい
崇高で神秘的なサウンドに打ちのめされるだろう







③Church of Misery - The Second Coming
日本が世界に誇るドゥームロックの帝王
もはや世界でも屈指のバンドであり
同じ国籍を持つものとしては誇りにさえ思う
扱う題材はシリアルキラー
個人的にはこの題材がたまらく好奇心をくすぐる
FBI捜査官の本やマーダーケースブックを読み漁っただけに
強烈に惹きつけられた
噛みつくように歌うヴォーカルパフォーマンスも痛みを倍増させる
うねり上げるヘヴィグルーブが本家も凌駕する極上のリズムを叩きつける
ギターも巧者
以外と聞きやすくまとめている点に知性を感じる
聴いているだけで酩酊状態になりそうなグルーブと魅力的なフレーズを奏でるギター
今聞いても興奮する




 
④Kilslug - Answer the Call
究極のヘタウマバンド
通常のロックでは許されない酔っ払いシンガー
または薬やってんだろうと確信するほどだ
それがこのバンドサウンドと溶け合っている
リズムはサバス的な影響が強いが
ギターはノイズを放出とグランジ勢に通ずるものがある
人を食ったようなコミカルな演出
その対比が逆に恐怖を焚きつけるのだろう
異質だ異形の宴である





⑤Mephistofeles - Satan Sex Ceremonies
BANDCAMPで奇跡的に出会ったのが最初
中身は完全に発禁ジャケット
しかしバンドのコンセプト的にはドンピシャリだろう
初期サバスが築き上げた世界観を忠実に継承するようなサウンド
その深く沈み込むヘヴィグルーブとブルースロックから派生したハードサウンド
古典的な手法に彩られたサウンドはクラシックロックを現代に蘇らせたようだ
よくよく聞くと洗練されているのが聞きやすさを誘発している
ドゥーム初心者にはとっつきやすいかもしれないが
いわゆる昔のホラー映画などに理解がないと厳しいのかもしれない。

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